私達が手にする精油(または、エッセンシャル・オイル)は、芳香植物から採取した芳香分子を集めたものです。 精油の原液は、その刺激や薬理作用が強い為、幾つかの精油(ティートゥリ−やラベンダー等)を除いては、 直接肌に塗ることはせず、エタノールや植物油などに希釈してから使用することが多いのです。
特に、オイルトリートメントを行う際には、精油を希釈する植物油はなくてならないものです。 精油には、オイルに溶けやすい性質と揮発しやすい性質が有りますので、
キャリアオイルには、精油成分を肌の内部に浸透させるための
また植物油は、精油と同じように、果実やナッツ、種子から採れる、植物の代謝産物です。 |
***飽和脂肪酸というのは***
脂肪酸の分子構造の中で、炭素間の結びつきに二重結合が無い
特に、ヤシ油とシアバターに多く含まれます。ファーナス油は、 |
***不飽和脂肪酸というのは***
炭素原子間の結びつきに、二重結合(または、不飽和結合という)が
二重結合が、1ヵ所有る一価不飽和脂肪酸には、例えば、アーモン
また、二重結合が2ヵ所以上有する脂肪酸は、体内代謝で作り出す
必須脂肪酸が欠乏しますと、成長不良や皮膚異常の原因になったり、
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こちらの、「一般に良く使われる植物油」もご覧ください。
今までの話をまとめながら、キャリアオイルを選ぶポイントをみてみましょう。
キャリアオイルを使用する目的
1:精油を希釈して、作用を穏やかにする。
の3点が有ります。 |
では、どのようなキャリアオイルを選んだ良いのでしょうか? その目安と基準には2つ有ります。
1:植物油(植物を原料としている)であること。 以上が、些細な確認、されど重要な確認ポイントになります。
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下に、品質確認のポイントを提示しておきます。
1:パッケージに、「化粧品」「化粧油」など、化粧品類であることが明示されていること。 2:植物名(学名)が明らかであること(ファーナス油を除く) 3:ロットごとに国内検査がされており、鉛・ヒ素・カドミウム・重金属・残留農薬・酸化防止剤が 検出されていないことが明白であること。 4:ロットごとに国内分析がされており、主たる成分(脂肪酸組成)が確認できること |